型枠の役割
型枠は躯体を形成するための鋳型であり、建物の完成時には残らない仮設物なので、つい軽視されがちです。しかし建築工事費にして躯体工事の40~45%、全工事費の12~15%を占める重要な工事でもあります。型枠工事の経済性を追求し合理化を計ることは、全体工事に与える影響が非常に大きいのは確かでしょう。
現在の型枠工事では、合理性や経済性から90%近くが合板型枠工法が採用されているので、合板型枠の作業性や計画性、安全性などの問題が検討されています。これからは“型枠の軽量化による作業能率の向上”や“躯体型枠精度の向上による仕上げ工事の経済性追求”などを改善することでより質が高い施工ができるのです。