【プロの七つ道具】型枠大工の専門道具一覧と、未経験から始める具体的なステップ

「職人になるからには、自分の道具を揃えるのが当たり前」

そんなイメージを持っているかもしれません。テレビのドキュメンタリー番組で、職人が使い込まれた愛用の道具を丁寧に手入れする姿を見たことがある人もいるでしょう。


しかし、その一方でこんな不安もよぎりませんか?

「プロが使う道具って、すごく高そう…」

「一体いくら準備すればいいんだろう?」

「もし、仕事が合わなくて辞めたら、道具だけが手元に残って損をするんじゃないか?」

「"給料から道具代を天引き"なんて話も聞くけど、本当なのだろうか?」


こうした道具にまつわる金銭的な不安は、求人票には決して書かれていない、未経験者が抱えるリアルな悩みです。そしてこの不安が、「挑戦してみたい」という気持ちにブレーキをかけているとしたら、それは非常にもったいないことです。


この記事では、そんなあなたの不安を一つひとつ解消していきます。型枠大工が実際に使う道具の種類から、それらをどうやって揃えるのか、そして何より、あなたの負担をなくし、成長を後押ししてくれる「良い会社」の見極め方まで、具体的にお伝えします。


【この記事の目次】

・【写真付き】これがプロの仕事道具だ!型枠大工の必須道具7選

・「最初はスケールの目盛りすら読めなかった」- 新人職人が語る道具との格闘記

・"道具は自腹"の会社は危険信号。あなたの成長を奪う会社の特徴とは

・なぜ、本当に成長できる会社は「道具」への投資を惜しまないのか?

・道具の心配はもう不要。あなたの「挑戦したい」という気持ちだけ、持ってきてください




■ これがプロの仕事道具だ!型枠大工の必須道具7選

まずは「型枠大工」が日々、どんな道具を使って仕事をしているのかを見ていきましょう。ここでは、現場に欠かせない代表的な7つの道具を、その役割とともに紹介します。



・1. インパクトドライバー

ネジを締めたり、ドリルで穴を開けたりする電動工具です。型枠を組み立てる際のあらゆる場面で活躍する、まさに職人の「相棒」とも言える最も基本的な道具です。



・2. スケール(コンベックス)

長さを測るための、いわゆる「メジャー」です。型枠大工の仕事はミリ単位の精度が求められるため、正確に寸法を測るスケールは命綱とも言える重要な道具。全ての作業の基準となります。



・3. 丸ノコ

円盤状の刃が高速回転し、型枠の材料となる合板(ベニヤ板)などを切断するための電動工具です。まっすぐ、そして正確に切断するには熟練が必要ですが、使いこなせれば非常に頼りになる存在です。



・4. 番線カッター(ハッカー)

型枠を固定するために使う「番線」という針金を、結束するための専門道具です。手首のスナップを利かせてクルクルと回し、素早く、そして強く番線を締め上げます。これが使えるようになると、職人として一歩ステップアップした実感が湧きます。



・5. セパレーターとPコン

これらは型枠の幅を一定に保つために使われる金物です。壁の厚みが設計図通りになるように、両側の型枠を内側から支える重要な役割を果たします。



・6. ハンマー(玄能)

釘を打つだけでなく、型枠を組む際の微調整や、コンクリートが固まった後に型枠を解体する「バラシ」という作業でも活躍します。単純な道具に見えて、実は用途が非常に広い、奥の深い道具です。



・7. 墨つぼ

材料に直線を引くための、古くから使われている道具です。糸に墨を含ませ、ピンと張って弾くことで、正確な直線を引くことができます。レーザー墨出し器なども使われますが、今でも多くの現場で現役で使われている職人の魂とも言える道具です。




■ 「最初はスケールの目盛りすら読めなかった」- 新人職人が語る道具との格闘記

「専門的な道具ばかりで、自分に使いこなせるか心配…」

そう感じるのは当然のことです。しかし、安心してください。今、現場の第一線で活躍している職人たちも、誰もが最初はあなたと同じ「完全な未経験者」でした。


ある若手職人は、入社当時をこう振り返ります。

「最初は道具の名前と顔が全く一致しませんでした。先輩に『スケール取って』と言われても、どれのことか分からなくて。目盛りも、1センチが10ミリだということすら、頭では分かっているのに現場でパッと読めなくて、本当に悔しかったですね」


彼が一人前の職人になれたのは、会社のサポートがあったからだと言います。

「右も左も分からない僕に、先輩が一対一で道具の使い方を教えてくれたんです。『これはこうやって持つんだ』『怪我しないように、最初はこう使え』と、自分の道具を貸してくれて、手本を見せてくれました。失敗しても怒るのではなく、『最初はみんなそうだから』と根気強く付き合ってくれたおかげで、少しずつですが、道具が自分の手足のようになっていく感覚を掴めました」


道具の使い方は、マニュアルを読んで覚えるものではありません。先輩の動きを見て、実際に触って、時には失敗しながら、体で覚えていくものです。だからこそ、未経験者を温かく受け入れ、時間をかけて育てる文化のある会社を選ぶことが何よりも大切なのです。




■ "道具は自腹"の会社は危険信号。あなたの成長を奪う会社の特徴とは

未経験からプロを目指す上で、どのような教育体制があるかは非常に重要です。そして、その会社の姿勢が最も分かりやすく表れるのが、「道具」に対する考え方です。


もし、面接などで「仕事で使う道具は、基本的に自分で揃えてもらうことになる」といった話をされたら、それは少し注意が必要かもしれません。なぜなら、道具を個人に負担させる会社には、いくつかの共通した危険な特徴が見られるからです。


「高いお金を出してインパクトドライバーを買ったのに、入社してすぐに辞めてしまった…」。これは、キャリアのスタートでつまずいてしまう典型的な失敗パターンです。会社への初期投資が大きいと、たとえ仕事内容が自分に合わないと感じても、「道具代を取り戻すまでは…」と無理に働き続けることになりかねません。


本当に社員の成長を願っている会社は、こうした金銭的な負担が、新しい挑戦への心理的な足かせになることをよく理解しています。だからこそ、安心して仕事に集中できる環境を整えることを最優先するのです。


後悔しない会社を選ぶためには、次の3つのポイントを必ず確認してください。



・①電動工具や消耗品を会社が支給してくれるか


インパクトドライバーのバッテリーや丸ノコの刃など、仕事で使う道具や消耗品は会社が用意してくれるのが本来あるべき姿です。これらを社員に負担させないことは、安心して働ける環境の最低条件と言えます。



・②安全装備への投資を惜しまないか


ヘルメットや安全帯、安全靴といった、あなたの命を守るための装備を、会社がきちんと支給してくれるか。これは絶対に妥協してはいけないポイントです。「自分の身は自分で守れ」というスタンスの会社では、絶対に安心して働くことはできません。



・③道具の正しい使い方やメンテナンス方法まで教えてくれるか


ただ道具を渡して「はい、どうぞ」で終わるのではなく、安全な使い方や長持ちさせるための手入れの方法まで、責任を持って指導してくれるか。道具を大切にする文化は、人を大切にする文化に繋がっています。




■ なぜ、本当に成長できる会社は「道具」への投資を惜しまないのか?

先ほど挙げた3つのポイントは、単なる福利厚生の話ではありません。これらは、会社が社員を、そして仕事を、どのように捉えているかという「哲学」そのものを表しています。


なぜ、成長できる優良企業は、道具への投資を惜しまないのでしょうか。


それは、社員に最高のパフォーマンスを発揮してほしいと心から願っているからです。質の高い、手入れの行き届いた道具を使うことで、作業の効率と精度は格段に上がります。それは結果的に、会社の信頼と利益に繋がります。社員の成長と会社の成長が、一直線に結びついていることを彼らは知っているのです。


また、「社員の安全」を何よりも優先する、という会社の強い意志の表れでもあります。建設現場では、一瞬の気の緩みや道具の不具合が大きな事故に繋がる可能性があります。会社が安全装備や道具のメンテナンスにコストをかけるのは、社員一人ひとりに「今日も無事に家に帰ってほしい」という、当たり前で、しかし最も大切なメッセージを伝えていることに他なりません。


このような会社では、あなたは「使い捨ての労働力」ではなく、共に未来を築いていく大切な「パートナー」として扱われます。最初は道具の使い方を覚えることから始まり、やがては現場をまとめる「職長」へ。あなたの成長段階に合わせて必要なサポートを会社が提供してくれる環境でなら、着実にキャリアアップを目指すことができるでしょう。


もしあなたが、手ぶらで、そして安心してプロの職人を目指せる環境に興味があるなら、私たちがどのような想いで社員と向き合っているか、ぜひ一度ご覧ください。


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■ 道具の心配はもう不要。あなたの「挑戦したい」という気持ちだけ、持ってきてください


型枠大工が使う専門道具の数々、そして、それらにまつわる不安と、その解消法についてお話ししてきました。


この記事を通して、一番伝えたかったこと。それは、「道具の心配は、会社選びで100%解決できる」という事実です。


プロになるために、最初に高価な道具を買い揃える必要はありません。給料から道具代が引かれる心配をする必要もありません。本当に必要なのは、あなたの「やってみたい」「挑戦してみたい」という、その純粋な気持ちだけです。


「本当に手ぶらで行っても大丈夫だろうか?」

「現場の道具を、一度触らせてもらうことってできるのかな?」


もちろん、大丈夫です。

私たちは、あなたの新しい一歩を全力で応援します。まずは会社に来て、実際に職人たちがどんな道具を使って、どんな風に仕事をしているのか、その目で確かめてみませんか。話を聞くだけでも、道具に触れてみるだけでも構いません。


その小さな一歩が、あなたの人生を大きく変えるきっかけになるかもしれないのですから。


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